最強の腕時計『チプカシ』F-91W-1JFレビュー

腕時計。

ただ時間を確認するための道具ではあるが、種類や値段は多岐に渡り、高級なものは芸術品にまでなるくらい。

その種類の多さゆえにどれを買うべきか決め切れず・・・と言う人も多いはず。

そんな中で今日は「ある意味」最強の腕時計「カシオ スタンダード F-91W-1JF」を紹介します。

最強の腕時計とは

今日紹介する腕時計「カシオ スタンダード F-91W-1JF」。

私が「最強」と思うその訳を簡単に紹介してみたいと思います。

1 軽くて薄い

重さ23グラム、ケースの厚みはなんと8.5mm。

付けてるのを忘れるくらいの軽さと薄さ。

2 生活防水

雨の日でもスポーツでも、はたまたシャワーを浴びても壊れません。

3 日本メーカーで壊れにくい

G-Shockを製造しているカシオ製。

某テロ組織も使用しているとか噂されるほどのタフさ。

4 壊れても1,000円で新品がすぐに手に入る

万が一破損・盗難・紛失にあったとしても、約1000円で新品が手に入ります。

全国のホームセンターやAmazonですぐに代替品が手に入ります。

ある意味「最強の保証」。

5 最高峰の「機能美」デザイン

「周回遅れのカッコ良さ」と言うのをご存じでしょうか。

一時はダサいと言われていたであろうが、そのデザインは現在改めて再評価されています。

現在のデザイン偏重時代に、これぞ「正真正銘の機能美」です。

以上、5つの私なりの「最強」たる所以を紹介させていただきました。

ちょっと興味が湧いてきましたか？

少し前ふりが長くなってしまいましたが、それではF-91W-1JFを紹介しましょう。

 カシオ スタンダード F-91W-1JF

こちらがそのパッケージ。

このページを見ている大半の方は「何を今さら」と思われるかもしれませんが、続けます。

いわゆる「チプカシ（cheap CASIO）」と言われるシリーズで、最近再評価されています。

メーカー希望小売価格は2,900円ですが、今ではその人気からか2,900円で買うことはできません。

大抵どこでも1,000円前後です。

パッケージで一番の宣伝文句が『電池寿命約7年』。

デジタル時計であればソーラー全盛のこのご時世、純粋に電池のみで駆動し、約7年で電池切れを起こすことをもっとも目に付く位置で教えてくれている。

この潔さ。

1000円で買える安物腕時計でありながら月差±30秒という実用に耐えうる精度。

よりコストダウンを求めるならパッケージすら要らない気もするんですが、マニュアルを入れるために必要なんでしょうね。

こちらがその本体。

正直に言えば「ダサい」ですよね。

でも、このデザインの魅力はそんな単純なものではないと思っています。

思い返すと小学生のころ、こんなおもちゃのデジタル時計をお祭りやガチャガチャなんかで当てて、誇らしげに友だちに自慢したりしませんでしたか？

安物のデジタル時計を腕にはめて、友だちと秘密基地に行ったり、見知らぬ土地に探検に出たりしませんでしたか？

30代の男性なら、小学生のころ机の引き出しに必ず入っていたチンケなおもちゃのデジタル腕時計。

忘れかけていたそんな小さい頃の思い出とワクワクを思い出させてくれる、心の奥底に訴えかけるデザインではないでしょうか。

そしてその薄さ。

余計な機能が無いからこそ薄くできたと言うよりも、そもそも構成部品が少ないし、厚くすると材料費が嵩むから仕方なくこんな薄い仕様になった、とも考えられます。

ベルトはゴムベルト。

留め金もプラスチック。

汗がついても水洗いできるし、耐久性も高い。

本当は徹底的なコスト削減の結果、ゴムベルトになっただけなんでしょうが。

最大の欠点である「安物であること」をこれでもかと言うほど前面に押し出した結果、それが逆に強みになってしまった、と言う特殊な商品。

ちょっと興味出ましたか？

ちなみにAmazonだと「あわせ買い対象商品」です。

何か他の商品を買うついでじゃないと買えない腕時計。

もはやムチャクチャです。

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シーンを選ぶF-91W-1JF

このF-91W-1JFを私はOFFの日用として購入した訳なんですが、ネクタイ・スーツのビジネスマンは仕事では使わない方がいいでしょう。

Amazonのレビュー等では「仕事でも大活躍」等のレビューもありますが、仕事を選ぶと思います。

私はまだまだチプカシストとしては未熟なため仕事では付けられません。

でも、ビジネスの場でこの時計を付けている人を見かけたら、必ず話しかけてしまうでしょう。

そんな魅力を持っています。

この時計が最強たる最大の理由は結局・・・

なんだかんだ書きましたけど、腕時計って上を見ればきりが無いわけですよね。

腕時計はステータス、なんて言いますけど日本人98パーセントの中流階級がちょっと高い腕時計買って頑張ってみたところで上には上がいるわけですよ。

上を見たらきりが無い、と言うことで下を見てみたわけです。

そしたら「ただの腕時計、されど・・・」みたいなこの商品に出会ったわけです。

最低のデザインに最低限の機能、おまけに価格も最低レベル。

でもこれで事足りるんですよ、腕時計として。

この時計に出会う前はプライベート用に10万円出してCITIZENのプロマスターでも買おうかな、と思った事もありました。

そんな時F-91W-1JFが囁いたんです。

「その10万円の腕時計って本当に必要？僕を買って、差額の約10万円で子どもや家族の笑顔を買った方が幸せは大きいんじゃないかな。」

って。

デザインや歴史、マニアックさなど、この時計の魅力は見る人によって様々あるとは思います。

でも、この時計の最大の魅力ってやっぱりその「安さ」ですよね。

デザインや機能の少なさなど全ての欠点を覆い隠して余り有るほどの「安さ」という魅力。

「日本の技術」×「超低価格」＝「最強の腕時計 F-91W-1JF」

ではないでしょうか。