HTC J Butterfly HTL21を分解してバッテリー交換してみた

現在もmineoのsimを入れて現役で使用中のHTC J Butterfly HTL21。

すでに発売から2年半が経過していますが、当時フラッグシップモデルだっただけあってまだまだ使えます。

しかし、経年とともに劣化する部品があることも事実。

使用2年を超えたあたりでバッテリーに不具合が出るように。

大事に使っていたHTL21ですが、充電が50パーセント程度で使用中に突然シャットダウン（落ちる）現象が多発。

再起動してみると充電レベルが２～３パーセントに。

バッテリーが残り50パーセント台から突然一ケタ台に急落してしまうようになりました。

大抵、何かアプリを起動しているときに起こるため、バッテリーに負荷がかかると電圧が急激に下がってしまうのだろうと推測。

となると、バッテリーセル自体が経年劣化で駄目になっている可能性が高い。

HTCサポートセンターで修理を依頼しようとも思いましたが、ネットで値段を調べると10,000円以上かかる模様。

ならば自分で直しちゃおう！ということになりました。

HTL21のバッテリーを調達

HTC J Butterfly HTL21のバッテリーは残念ながら現在日本国内では販売されていません。

日本のAmazonでも出品されていることを確認しました。

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私は海外の巨大オークションサイト「eBay」で購入することに。

HTC J Butterfly HTL21は海外では「HTC Droid DNA」という名前で発売されています。

若干仕様は国内モデルと異なりますが、Droid DNAのパーツであれば大抵HTC J Butterflyにも適合します。

ですのでebayにてDroid DNAの内蔵バッテリーを2,500円ほどで購入しました。

これが交換用のバッテリー。

容量もHTL21と同じ2020mAh。型番はBL83100と言うらしいです。

純正品ではなく社外品です。

※2015年7月現在、eBayでもDroid DNAのバッテリーの出品数が激減しています。電池交換を考えている方は早めに手配した方がいいでしょう。

スマホの分解に必要なもの

分解の前に必要な道具を紹介します。

まずは分解工具のメンテナンスツールキット。iPhone用で構いません。

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次はピンセット。絶縁されたものがいいですが無ければ毛抜きでもOK。

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次は有ったらいいな、というか無いと難易度が相当上がります。

精密磁気ドライバー。メンテナンスセット付属のドライバーは磁石になっていない可能性があります。

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ナイフ。十徳ナイフで構いません。裏蓋が接着されているので初めはナイフでこじ開けます。

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最後は、修理に失敗して文鎮化してももめげない心。

嘘です。

壊れたとき用に代替のスマホを必ず準備しておきましょう。

HTC J Butterfly HTL21を分解する

と言う訳で、HTC J Butterfly HTL21を分解します。

まずは裏蓋外し。

メンテナンスツールでは歯が立ちませんでした。

どうせ半ジャンク状態だったスマホ、傷付くのを恐れずにナイフを隙間に差し込みます。

多少、隙間が出来たら手でこじ開けます。

接着されいるので蓋が割れない程度に慎重に。

裏蓋を開ける際に防水シール（青いひも状のゴム）は切れて外れてしまいます。

どうせUSB端子の蓋が外れてるので防水はどうでもいいです。

蓋が外れたら基盤のネジを外します。

全部で15個所。ネジの種類が場所によって違うので外したらどこのネジか分かるようにしておきましょう。

ちなみに銀色のシートは剥がさなくて大丈夫。

中には絶縁テープが貼られているネジもあります。

組立の際、絶縁テープも再利用するのでなくさない様に。

左下に『VOID』とシールが貼られたネジがありますのでここも外します。

精密ドライバーで慎重に。

磁石付きのドライバーじゃないとかなり手間のかかる作業になります。

ネジを全て外し終えたら、次は細いケーブルを外します。

基盤の突起にハマっているだけなのでメンテナンスツールで上にすくい上げれば簡単に外れます。

銀色シートのサイドを折り曲げてフレキケーブル、導線を外していきます。

絶縁シートが有るので剥がします。

絶縁シートの下に大小2つのフレキケーブルがあるので外します。

少しコツがあって、コネクターを起こしてから外します。

下部もコネクターを外していきます。

右サイドも同様に全てのフレキケーブル、導線を外します。

ここまでくれば基盤が取り外せます。

奥に見えるのがバッテリーセル。

ここまでくれば力ずくでバッテリーが外せます。

液晶パネルパーツと接着されていますのでガラスを割らない様に丁寧に剥がします。

新しいバッテリーセルを嵌めこみます。

あとは逆の手順で組み立てるだけ。

バッテリーのフレキケーブルは折り曲げてネジ止めします。

この辺のフレキケーブルはコネクターに奥までしっかり刺さないと、最悪タッチパネルが反応しない、もしくは画面の一部が反応しない、などの症状が出ます。

絶縁テープも元通り貼っておきましょう。

ネジが小さいのでナメないように。

ここのフレキケーブルもゴミが入っていたり、しっかり刺せていないとタッチパネルに不具合が出ます。

全て元通りに戻します。

あとは裏蓋をしめるだけ。

さいごに裏蓋のフレキケーブルをコネクターにはめ込んでから閉めます。

と言う訳で、組み立て終わったら電源を入れてチェックしましょう。

やった！一発で成功。

分解すると電源がつかなくなったりすることが有りますが、途中で配線を切ったりしていなければもう一度組み立てなおしてみましょう。

タッチパネルも正常に動作。

あとはフル充電して、社外品のバッテリーでも正常動作するか確認します。

※作業後１週間して記事を書いていますが、今のところバッテリーの不具合は起きていません。

最後に

一万円以上かかるHTC J Butterfly HTL21のバッテリーの交換が3000円程度で出来てしまいました。

ちなみにスマホの分解は、即文鎮化の危険性があります。

もし何か不具合が起きたとしても私は責任を負えませんので、トライされる方は自己責任でお願いします。

不安な方はプロにお願いしてみてもいいとおもいますよ。